もどかしさ故にスカートの裾をぎゅ、と掴んだわたしの左手が
貴方に触れて貰えるなんて思ってもみなかった
指輪がおそろしいくらいに馴染んでいる
わたしは貴方をうしなったらきっともう何もかも駄目になってしまう
こんな天気の良い大晦日を貴方とすごせて良かった
愛している
あなたによく似た深い青色のマニキュアを買いました
ほんとうは曖昧なんかじゃない
言葉にしないだけで
恋人として触れてはならない人がいる
きっとわたしは逃げるよ 自分の身をあたためてくれるどうでもいいだれかに
皮膚にざわつく22時
受験前につき
厚みをもたせた雲の隙間にはにざあっと星がひろがっていました
暖まりすぎたあの部屋で わたしからは遠く感じられる部分のはなしを何時間もして
自分の頭のなかで生み出される思考と吐き出される言葉のギャップの狭間で
なんども泣きそうになりながら また別の言葉に救われました
淹れたばかりのお茶の湯気がわたしの睫毛をつつんだこと
消したストーブの匂いがどうしようもないくらいに愛おしかったこと
とてつもなく幸せになれる一瞬のために人は生きているのだと感じました
わたしはわたしが思っている以上に優しい人たちと関わりを持っているのでした
こんなに純粋な気持ちで ありがとうを言いたいと思ったことははじめてです
合格という形で感謝の意を伝えるために 明日はやりきってこようと思っています
受験前